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生活習慣病を防ぐ

万病の素といわれる悪玉酸素をやっつける成分も多い

 酸素は、人間や生物が生きていくためには不可欠の物質で、呼吸によって体の中にとりこみ、エネルギーを燃やして生命を支えています。ところが、酸素には、たいへんなマイナス面があり、体内に吸いこまれた総酸素量の2パーセント前後が、活性酸素と呼ばれる“悪玉酸素”に変化してしまうのです。

 活性酸素の毒は、おもに、細胞や血管などの組織にとりついて酸化させ、破壊し、損傷を与えて、その機能を低下させるために、がんや動脈硬化、心臓病、細胞の老化などの大きな原因になってしまいます。 生命を維持する上で欠かすことのできない酸素が老化やがんの原因になってしまうというのも、何とも皮肉なことです。

人体には、もともと、この活性酸素に対する防御機構が備わっていますが、その働きには個人差がある上に、年をとるにしたがって衰えてしまうのです。 ボケの原因のひとつも、この活性酸素による脳細胞のサビ、つまり、酸化にあるといわれ、いかにして防御能力の活性化をはかるかが、不老長寿を達成するためには重要です。

万病の素といわれる悪玉酸素をやっつける成分も多い

 最近の研究によれば、糖尿病や心臓病、心筋梗塞、胃炎、動脈硬化など、すべての老化現象や病気の80%から90%は、活性酸素による細胞のサビが原因であることが明らかになっています。

 人間は「生きるも酸素、患うのも酸素」であり、活性酵素は「万病のもと」なのです。この悪玉酸素ともっとも有力な対抗手段は、抗酸化成分を豊富に含んでいるものをとることです。緑茶のカテキンや緑黄野菜のカロチン、赤ワインのアントシアン、ゴマ油のセサミノールなどですが、大豆にも含まれています。そのひとつが骨を丈夫にする成分でもあるイソフラボン。さらに、アワの立つ成分であるサポニン、老化防止の成分といわれるビタミンE、ビタミンB類などが抗酸化成分です。