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私たちも、ふるさとが大好きだから
三陸鉄道「納豆列車」デザイン紹介
〜三陸の皆様へ向けてラッピング列車ができること〜デザインに込めた想い

全国納豆協同組合連合会(納豆連:ぜんのうれん、本部:東京都台東区、野呂 剛弘会長)が、「納豆の日」の7月10日(水)より三陸鉄道において運行を開始する「納豆列車」は、被災地の復興を支え続ける三陸鉄道をはじめ、三陸の方々を少しでも元気づけることができればという願いから立ち上げたプロジェクトです。

ポスター

ラッピング車両のデザイナー稲澤美穂子さんには、三陸鉄道まで取材に行っていただき、地元の方々の意見を取り入れてデザインしていただきました。

納豆列車デザインは、「海・山・人」「私たちも、ふるさとが大好きだから」「皆さんの元気、応援しています!」「まめで ねばーこぐ がんばっぺな」の4つのキャッチコピーを柱に、納豆普及活動よりも三陸復興支援を最優先しました。「まめで」というのは三陸地方の方言で、達者で、元気でという意味を持ち、地元の方からご提案いただいたコピーです。

納豆列車のボディカラーは、地元の人や鉄道ファンに馴染みの深い三陸鉄道のトリコロールカラーを基調にしました。トリコロールカラーは本来、白は誠実、赤は情熱と太陽、青は海を表す模様ですが、納豆列車では車体を三陸のリアス式海岸とみたて、白を三陸の地、赤を太陽、青を三陸の海、さらに窓から人が見えることで、自然と人とのつながりの大切さも表現しています。

イラストは、「これからの未来を担う子供たちに故郷への想いと誇りを強めていただきたい」「三陸の豊かな自然を多くの人に知ってほしい。」「特に今、海の魅力を!」をコンセプトに、三陸の豊かな自然を描きました。陸を表す白地の風景には、納豆の原料となる大豆とともに、初夏に三陸の浜辺を美しい花で彩る「ハマナス」、軒下に三陸の冬の風物詩である鮭塩漬干物が吊るされた「新巻きザケ」の、のどかで懐かしい農家の様子が描かれています。

海は世界3大漁場である三陸の海の豊かさを伝えるため、北里大学海洋生命科学部水圏生態学研究室 朝日田卓教授の協力を得て制作しました。暖流と寒流がぶつかる三陸の海は濃い青と明るい青に分けて表現。暖流と寒流の間で生息するマンボウと、マンボウの餌である水クラゲを中心に、三陸の代表的な魚や魚介類、珍しい動植物の生態を描きました。さらに、「ワカメのネカブも納豆と同じようによく粘るから描いてほしい」など、地元の方の意見も取り入れ、納豆列車は三陸の豊かな自然が図鑑のように楽しめる列車として完成しました。

納豆列車は「納豆の日」の7月10日(水)より、復興の象徴である三陸鉄道において1年間運行いたします。納豆連では、被災者の皆様を「まめでねば〜っこぐ」応援していきたいと考えておりますので、三陸へお越しの際は、ご乗車賜りますようお願いいたします。

「納豆列車デザイン」

フロント、バック部分のデザイン

コピー
「まめに ねば〜こぐ がんばっぺな」
「海・山・人」
「私たちも、ふるさとが大好きだから」
「皆さんの元気、応援しています!」

正面には三陸山間部でも栽培されている山の幸である大豆が描かれています。隣には、その大豆を加工した「納豆」がご飯にのせられた定番メニューの「納豆ごはん」が描かれています。納豆ごはんの上に、納豆のように「ねば〜こぐ がんばっぺな」のコピーがあしらわれています。

車体側面には三陸海岸の特徴を基に多くの海の幸が描かれています。三陸沖は暖流と寒流がちょうどぶつかるといった、地理的な要因で、双方にいる魚が豊富に生息する特徴的な漁場でもあります。
暖流の魚は明るい水色のパートに、寒流の魚は濃い青色のパートにそれぞれ描かれています。この魚の絵を見て、子供たちが「故郷の海はとても豊である」という想いを強めていただきたいと感じています。

車体側面は地元や鉄道ファンに愛されている、三陸鉄道の「トリコロールカラー」を基調にデザインを仕上げています。納豆列車のオレンジの部分は、三陸の海や山の大地をしっかりと、力強く照らす、太陽の光を象徴とした色で描いています。