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伝説の柔道家 野村忠宏さん、谷本歩実さんが
若きアスリートたちに粘りの精神を届けました。

全国納豆協同組合連合会(以下、納豆連)では、2011年より毎年1月10日を「糸引き納豆の日」と制定しています。
この糸引き納豆の日をPRするため、4日前の1月6日。東京・茗荷谷の筑波大学 東京キャンパス文京校で、納豆でアスリートを応援するイベント「ねばりが勝負!アスリートーーク!」を開催しました。
これから世界を目指す学生アスリートを激励するための特別ゲストとして、 アトランタ五輪・シドニー五輪・アテネ五輪 柔道男子60キロ級 金メダリスト 野村忠宏さん、アテネ五輪・北京五輪 柔道女子63キロ級 金メダリスト 谷本歩実さんが登場し集まった学生アスリートにエールを送りました。

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納豆はそのねばり強さと糸を引く性質から、勝負ごとに縁起の良い食べ物とされています。また、昔から「納豆食いの風邪知らず」と言われるほど栄養価が高く、最近では納豆菌の働きにより免疫力を上げることも知られています。

納豆には良質なタンパク質が豊富に含まれているため、勝負強い身体をつくるアスリートにおすすめの栄養食品です。
納豆連では、ねばねばと糸を引く納豆のようにねばり強く勝負事に臨んで頂きたいとの願いを込めて、 世界的な活躍をされたトップアスリート柔道家 野村忠宏さん、谷本歩実さんを 筑波大学 東京キャンパス文京高に迎えて、納豆でアスリートを応援するイベントを開催。
会場となった教室には筑波大学柔道部の学生など多くの若きアスリートが集まり、二人の偉業に真剣に耳を傾けていました。

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まずは、バルセロナ五輪男子86キロ級 銅メダリストで、現在 筑波大学柔道部副部長の岡田弘隆さんが登場し、リオデジャネイロ五輪での柔道日本人選手の活躍を讃え「日本柔道ここにありと世界に示せた、さらにその下の世代の選手たちも育ってきている」と現在の日本柔道界について話され、「ここにいる学生達も粘りつよく頑張ってほしい」とエールを送りました。
その後、納豆の妖精ねば〜る君も応援に駆けつけ「納豆食べてるねばか〜?」「今日の朝も納豆食べてきたねばか〜」と憧れのトップアスリートを前に少し緊張気味の学生を和ませました。

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そして、今回のゲスト 野村忠宏さんが登場。「勝負へのこだわり」「粘りのメンタリティ」について長年、世界のトップで戦ってきた自身の経験を踏まえて語っていただきました。

野村さんは「世界選手権、オリンピックのような大会に行けば、最後の最後までどちらが勝つか分からない。 ギリギリの緊張感の中で戦う試合が必ずある。その時に最後の最後まで根気よく粘り強く諦めないという事が すごく大事なんです。柔道には“心技体”という言葉があって、オリンピックでは選手全員が“技”と“体”を最高のコンディションに仕上げてくる。やはり本当に最後の最後の勝負は“心”なんです」と粘り強く勝負に挑む姿勢の大切さを学生アスリートに話されました。

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その後、もう一人のゲスト 谷本歩実さんが登場。谷本さんはオリンピック初出場のエピソードを例に「初めてのオリンピックでは緊張しすぎてしまい先輩方と一緒に畳の上で練習すらできなかった。
それでも、『1本で勝ちに行く』、という強い信念が自分を支えてくれて、頑張ることができた」と心の作り方について学生アスリートに丁寧に話されました。

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谷本さんの言葉に野村さんも「オリンピックで戦うにはやらなければいけない事以上の事をやらないといけない。それでもその努力が報われるか分からない。そんな状況でも自分を信じて練習できるか。強い信念が必要。
今しかできない事をとことん頑張ってほしい」とエールを送りました。

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また、これまでの柔道人生で最高の試合について聞かれると野村さんはアトランタ五輪の3回戦 当時世界王者だったロシアのオジェギン選手との試合をあげ「自分の力を出しきれないという後悔だけはしたくなかった。だからこの試合では常に攻撃的な姿勢をとる、ピンチであっても絶対に顔に出さない、最後まで諦めないという気持ちを貫こうと思った。それが実践できた試合だった。最初からボコボコにやられていたんですけど粘りつよく前に出続けた。そしたらラスト10秒で逆転する事ができたんです。この時、最後まで諦めない大切さを学んだ」と真剣に話されたあと「子供の頃から納豆を食べる家庭で、学生時代寮生活では朝食にボール一杯に入った納豆をおたまですくって食べていました。子供の時からずっと納豆を食べていたから粘り勝てたのかな」と笑いを誘いました。

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学生から「アスリートと食事、食育の大切さについてどうお考えですか?」との質問に
谷本さんは「私も食育に興味があって引退後に栄養士の資格をとりました。アスリートにとって食事はすごい大事です。食べ物によって気持ちが大きくコントロールされる」
野村さんは「子供の頃に何を食べるかが大事。子供の時にしっかりとした体、骨、筋肉を作らないといけない。
食育を徹底して体の強い子供達が増える事を願っています」と食事とアスリートの関係について丁寧に答えました。

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最後に野村さんから「何をしたいか夢を持つのが難しい時代。夢、目標を大事にしてほしい。気持ちが折れそうな時には夢が自分を支えてくれる。今しかできない経験をたくさんしてほしい」
谷本さんからは「野村さんの言う通り、私も夢に自分を救われました。是非、皆さんも夢をもって戦ってほしい。あと、私は納豆を薬のように、藁にもすがるように食べていました。納豆を食べて頑張ってください」と笑いを誘いつつ、未来のアスリートたちにエールを送り「本日はありがとうございました」と感謝の言葉でしめくくりました。

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講演後には集まった学生アスリートと記念撮影。
納豆の粘りを体感しながら撮影され 、『粘り勝つぞ』と、改めて気持ちを引き締めてもらいました。
今回のイベントを通じて学生アスリートたちに、勝負に挑む心の持ち方を十分に感じてもらうことができました。